古い時計の取扱い方
アンティーク時計の魅力
アンティークの時計は現在の機械で大量生産されたものとはまったく異なる魅力があります。機械式時計の歴史は古く100年ほど前にはほぼ完成されていたといわれています。
職人の手によって1つ1つ組み立てられた時計達は、作られてから数十年から100年以上たった今もコチコチと、まるで生きているかのように時を刻んで歴史のロマンを感じさせてくれるのが魅力です。
また、当時の貴族などの富裕層が使用していた時計達には、贅を凝らした見事な装飾がケースやダイヤルに施されているものも多く、工芸品としての魅力もあわせ持っています。
アンティーク時計の注意点
数十年〜100年以上昔に作られた機械ですので、非常にデリケートです。現代の時計と比べると、防水性、耐振動性、防磁性、正確性などの機能面はどうしても劣る部分があります。
長い年月の中で「初動が悪い」「姿勢差が大きい」「リューズが硬い」など、なんらかの症状があるものもありますが、それを不具合ではなくその時計の「クセ」として愛でてあげるくらいのおおらかな気持ちで接してあげていただきたいと思います。
当店で販売するアンティーク時計は、ジャンク品・要修理品と表記している物以外は、ゼンマイを巻けばしっかりと動きます。しかし、なにかしらの「クセ」がある場合が多いので、特徴的なものについては商品説明に表記しています。
精度・パワーリザーブについて
精度やパワーリザーブ(フルゼンマイからの稼働時間)については時計によって異なりますので、検品した際の数値を商品説明に表記しています。
ただし、アンティークの時計はゼンマイの巻き加減や気温・湿度、時計の姿勢(どのように置かれているか)、周りに磁力や電磁波などを発する物(PC、スマホ、イヤホン、スピーカーなど)の有無が精度に影響しますので、常にその精度が出るわけではありません。
時計の保証
当店でお買い上げいただいた時計は、お届け日から1ヶ月間の動作保証をしております。動作品として販売している時計が保証期間内に商品説明の通り動かなくなった場合、無償にて修理対応いたします。
詳しくはこちらをご確認ください。
時計の動作保証
オーバーホール
機械式の時計は、オーバーホールと呼ばれる分解、清掃、注油によるメンテナンスを3年に1回程度おこなわないと、だんだんと調子が悪くなり壊れやすくなってしまいます。
当店の時計は、特別に記載していない限り、仕入れ時点でのオーバーホールは行っておりません。
ご自分でオーバーホールをされたり、精度等にはこだわらない、観賞用に購入されるというお客様もいらっしゃるため、この販売方法としています。
お届け前のオーバーホールをご希望の場合
ご希望があれば、オーバーホールしてから時計をお届けすることもできます。その際、オーバーホールにかかる費用は別途お見積もりとなります。
時計の構造やメーカー、保管状態にもよりますが、2〜3万円程度が一般的です。
取扱い方の基本
当店のブログにて、アンティークの懐中時計の取扱い方法などについて説明しております。
また、懐中時計を身につける場合は、ポケットなどからの落下を防ぐため、アルバートチェーンと呼ばれるチェーンをつけるのが一般的です。アルバートチェーンについてはこちらで説明しています。
長持ちさせるコツ
1. むやみに蓋を開けない
ホコリなどの混入で動かなくなる恐れがあるので、むやみに裏蓋を開けないようにしてください。表蓋についても、開いて針などを触らないように注意してください。
2. 磁力や電磁波を発する物から離す
スマホ、パソコン、イヤホン、スピーカーなど、磁力や電磁波を発する物に近づけないでください。パーツが磁気を帯びてしまい、時刻のズレや不調の原因となります。
3. 落下や衝撃を防ぐ
落とさないように気をつけてください(衝撃に弱いです)。外出する際はアルバートチェーンや紐などで、ポケットなどから落ちないようにすることをおすすめします。
4. 水濡れ・湿気を避ける
絶対に水に濡らさないようにしてください。雨の日の使用や湿度が高い場所での保管は避けてください。
5. ゼンマイをしっかり巻く
ゼンマイを巻くときは巻止まり(フルゼンマイ)まで巻いてください。初動が悪く動き出さなかったり、精度が悪くなる場合があります。
6. 定期的にオーバーホールする
3〜4年に一回程度、オーバーホールに出してください。オーバーホールの依頼先のあてがない場合はご相談ください。
購入後のメンテナンス
機械式時計は、アンティークでなくても実用品として使用するにあたって、3年に一回程度のオーバーホールをすることが望ましいです。
アンティーク時計の場合はメーカーが修理を受け付けていない場合や、メーカー自体が現存しない場合が多く、メーカーに修理やオーバーホールをお願いすることは難しいです。
アンティーク時計を修理、オーバーホールできる時計師の方は高齢化が進み少なくなってきています。当店で購入した時計が壊れてしまったり、調子が悪くなってきたのでオーバーホールをしたい、という場合には当店までご相談ください。
当店のほうに時計を送っていただければ、当店のほうで修理ができそうな時計師に渡して修理の見積もりをとるなどのお手伝いをいたします。
また、お住まいの近くにあるアンティーク時計が修理できる時計店をご紹介することも可能です(お住まいの地域によります)。
注意事項
オリジナル性について
時計が製造されてから長い時間の中で、メンテナンスの際にゼンマイ、風防、針、リューズなどのパーツを交換している可能性があります。特にゼンマイや風防などは消耗品といえるパーツです。
場合によってはダイヤルやケースが交換されている場合もあります。交換内容を完全に把握することは不可能です。メーカーオリジナルではない代替品に交換されている場合もあります。
わかっている範囲で説明文に記載しています。しかし、すべてのパーツがオリジナルでないことが、アンティーク時計としての価値を下げることではありません。
初動について
特に時計をお送りした直後などの場合、ゼンマイをしっかり巻いてもうまく動き出さない場合があります。
その場合は、時計を軽く横に振ってみたり、時刻合わせで12時間(1周)動かしたりしてみてください。

