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【ブランド紹介】ティファニー

ティファニーについて

ティファニーはカルティエ、ブルガリ、ハリー・ウィンストン、ヴァンクリーフ&アーベルと並んで世界5大ジュエラーの1つと呼ばれる世界的に有名なジュエリーブランドです。
現在、本国アメリカだけでなく世界20カ国に200以上の店舗を持つグローバルブランドとなっています。

1837年設立とたアメリカの中でも古い歴史を持つブランドで、歴代大統領などの要人やセレブリティーに愛用され、アメリカの歴史にも大きな影響を与えてきました。

ジュエリーだけでなくシルバーカトラリーや時計、レザー製品、雑貨など幅広い商品を取り扱っており、価格帯も比較的リーズナブルなシルバーネックレスから一流の職人が一つ一つ手作りするハイジュエリーまで幅広く取り扱っているのが特徴です。

 

始まり

ティファニーは1837年に当時25歳のチャールズ・ルイス・ティファニーとジョン・バーネット・ヤングが設立した「ティファニー・アンド・ヤング」が始まりです。
最初の店はニューヨークのブロードウェイ259番地に出店され、創業当初はジュエリーではなく文房具や装飾品などを中心に取り扱っていました。
当時一般的だった「時価」での販売ではなく、値札をつけて値引き交渉には一切応じないという画期的なスタイルを貫いていたそうです。

1843年からヨーロッパから輸入したジュエリーの販売を開始し、1845年にはアメリカで初となるメールオーダーカタログ「ブルーブック」を発行します。
後にティファニーブランドカラーとして有名な「ティファニーブルー」となっていきました。
1848年フランスで起こった二月革命に伴い、亡命中のフランス王室や貴族たちから貴重な宝石を買い付けることに成功し、ダイヤモンドジュエリーの販売に本格的に乗り出します。
この事業が大成功をおさめたチャールズ・ティファニーは「キング・オブ・ダイヤモンド」と称され、アメリカ随一の高級ジュエラーの地位を築いていきます。

1847頃からは時計の販売もスタートし、世界随一の高級時計メーカーとされる「パテック・フィリップ」と契約し、アメリカ初のリテーラーとなっています。
その後スイスのジュネーブに時計工場を構え、自社で時計を製造するまでになりました。
その後1878年には時計ムーブメント工場をパテック・フィリップに売却していますが、その後もティファニーの時計にはパテック・フィリップのムーブメントが多く採用されています。
ティファニーとパテックフィリップの結びつきは長い歴史を持ち、今でもパテック・フィリップがダブルネームを許可している唯一のブランドです。

1851年にはニューヨークの銀細工師、ジョン・C・ムーアの事業を吸収し、銀製品の製造・販売にも乗り出します。
アメリカ企業としては初めて、イギリスと同じスターリングシルバー(925/1000)を採用し、これは後にアメリカの公式基準として採用されます。
1867年にはパリの万国博覧会でティファニーの銀器がアメリカ企業として初の優秀賞を取得しています。
さらには1878年にはパリ万博の銀製品部門においてグランプリを受賞。ジュエリー部門でもゴールドメダルを獲得し、ヨーロッパに比べて遅れていたアメリカの銀製品やジュエリーの品質を飛躍的に高め、それを世界に知らしめました。

チャールズ・ルイス・ティファニーの手腕により、設立からわずかの間にジュエリー、時計、銀製品の各事業で成功を収め、アメリカのトップブランドとして君臨していきます。

 

世界的なブランドへ

1885年にティファニーはアメリカ合衆国の新しい国章のデザインを手掛け、今でもアメリカの1ドル札などに描かれています。
その他にもNFLスーパーボールやWBC、全米オープンなどアメリカの名だたるスポーツ大会のトロフィーのデザインを手掛けるなど、アメリカのスポーツ界でも重要な役割を担いました。
歴代の大統領やジョン・F・ケネディのファーストレディであるジャクリーン・ケネディもティファニーのジュエリーを愛用し、単なるジュエリーブランドの枠を超えアメリカの歴史に根付いたカンパニーブランドとなっていきます。

1886年にチャールズ・ルイス・ティファニーは「ティファニーセッティング」と呼ばれる、ダイヤモンドを6本の爪で支えるデザインを発表し、婚約指輪を代表するものとなっています。
1902年にチャールズ・ルイス・ティファニーがなくなった後も、息子のルイス・コンフォート・ティファニーやジャン・ジュルンベルガー、エルサ・べレッティ、パロマ・ピカソなどの各年代ごとの一流のジュエリーデザイナーがデザインしたジュエリーがに世界中のセレブリティーを魅了してきました。

1940年には現在のニューヨーク5番街に本店を移します。
1961年に公開されたオードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」の人気を通して、ティファニーの名前は世界中に知れ渡っていきます。
ニューヨーク5番街の本店は映画の中にも登場し、ニューヨークの観光名所となっています。

現在

ティファニーはアメリカを代表するラグジュアリーブランドとして180年以上独立ブランドとして君臨してきましたが、2019年末にルイ・ヴィトンを擁する世界最大のブランドコングロマリットであるLVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)が145億ドルという大型買収を発表しました。
最終的には162億ドルまで上昇し契約が締結されています。

今後LVMHの中でティファニーがどのような位置づけとなっていくかわ今の所わかりませんが、買収されたと入ってもティファニーのブランド価値が下がったわけではありません。
LVMHの他ケリングやリシュモンなどの世界的なブランドコングロマリットの編成が起こっている中、アメリカを代表するラグジュアリーブランドとしてLVMHの中で大きな役割を担っていくと思われます。

 

まとめ

ティファニーは、日本ではバブル期に手に入りやすい価格帯のオープンハートネックレスが大流行したこともあり、他のハイブランドに比べ低く見られることもあります。
これは赤ちゃんが使うスプーンや、ティーンエージャー向けのファーストジュエリー、婚約指輪やエタニティリングといった人生の各ステージに合わせて、幅広いラインナップの商品を展開する戦略によるものです。
アメリカの歴史とともにあるナショナルブランドであり、ジュエリーだけでなく銀製品や時計などでもアメリカの歴史に大きな影響を与えています。

 

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